2000/5/27 at 新宿URGA
この日はゴシックやグラム系のバンドとの共演。 トリであったため、全11曲とボリュームと聞きごたえのある構成だった。 「ICE QUEEN」と「CHANGELING」は、ZEUSの新戦力となり得る重要な曲。 2曲に共通する微妙なオリエンタリズムが、ゴシックやパンクを聞きなれた人の耳を惹き付ける。 ギターやベースの音色は民族音楽的に変容し、ヨーロッパ古楽の旋律を思わせ、 あたかもブリューゲルの版画のような美しい世界が頭に浮かぶ…。 後は「3D GENERATOR」「FLASH BACK」とアップテンポの曲が続くが、 最近増えたように思える若者達もリズムをとっている様子だった。 「AWAKEN MIRROR 」「HELL RAZOR」は、ドラムの音色が多様に変化するのが見事。 ベースとの絡みは「低音部をメロディ化する」というゴシックの原点を思わせる。 「愛の嵐」は映画を思わせる新しい曲。 歌詞の世界では、観客をその世界に引き寄せる短絡的、散文的な歌詞が蔓延る中、 聞くものの心に何かを投げかけ、声なき声を聞こうとする。 こういった曲がインディーズであれメジャーであれ増えて欲しいと思う。 こうした世界が広く受け入れられたなら、 演奏者とリスナーの相乗効果でいつの日か新たな時代が切り開かれるかもしれない。 ラストは「MACHINE MESSIAH」から「SUICIDE LOVER」へ。 ライブを締めくくるに相応しく、個々の楽器が調和し共鳴し聞くものの心を攫っていく。 「トリップする」というのは、良い音楽を聴き、意識を奪われることではないだろうか。 十二分に「トリップ」できた一夜であった…。

(reported by Miyabi)
SET LIST
SE
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
(HELL-O- KITTY)
ICE QUEEN
CHANGELING
3D GENERATOR
FLASH BACK
DEAR FAUST
AWAKEN MIRROR
HELL RAZOR
愛の嵐
LASCAR BLEU
MACHINE MESSIAH
SUICIDE LOVER

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